農★blog - 2008/06/19のエントリ
みなさん、こんにちは。
会社の近くで亜麻の花が咲いていましたので、撮ってみました!!
本当に小さい花が、街路樹の下でひっそりと咲いている姿に、「控えめで、謙虚な美しさを持った花だな」と感動してしまいました。
こんなに小さな植物なのに、昔はこの花から油や繊維を採り、日本人の生活を支えていたというのですから驚きです。
花好きな人に聞いたところ、この町内会で稼動していた繊維工場を懐かしむ人々が、街路樹の根元に亜麻を植えたのだとか…。その人は、私に言いました。「自分の友人が繊維工場にいたんだけど、その後工場が閉鎖され、あちこちを転々として苦労したようだ」。
時代の流れに翻弄されたのは、路上にたたずむ亜麻の花だけでなく、それにかかわる人々も同じだったのですね。
亜麻にかかわる人々が仕事を失ったように、今の北海道には時代の流れの中で農業をやめるもいます。亜麻の花は、「このままでは大変なことになる」と、寡黙ながら饒舌に私たちへ語りかけているのかもしれません。