農★blog - 2008/07/17のエントリ
皆さん、こんにちは。日増しに暑くなり、観光には絶好の季節となってきましたね。
私は日本の行政権などが及ぶ最北の地、宗谷岬に行ってきました。ちなみに、本当の日本最北の地は、北海道択捉島のカモイワッカ岬です。
しかし、諸外国との領土問題があるため、北海道観光客の間では宗谷岬が「日本最北の地」として大人気です。
私が行ったときは、雨にもかかわらず、大勢の観光客でにぎわっていましたよ。
「外国船が見えるかな〜」なんて声も聞こえてきました。
ここの海岸は、とてもきれいなことでも有名です。ゴミなどの漂着物がまったくないのです。きっと、地元の皆さんが、一生懸命に清掃作業をしているのでしょうね。
さらには、海水の透明度が高い!! だれもが思わず両手ですくうほど、濁りのない、清らかな海水なのです。
海底の魚や貝殻も、ハッキリと見えましたよ。
美しい最果ての海岸ですが、少し丘を登ると常に国際問題にさらされてきた、この岬の歴史を垣間見ることができます。
この写真が何か分かりますか? 決して「ハウルの動く城」ではありません。これは、「旧海軍望楼」という、帝政ロシア南下対策や第二次世界大戦で使われた、軍事要塞なのです。
その隣には、「平和の碑」や「戦没者慰霊碑」など、多くの鎮魂を祈るモニュメントがあります。
モニュメントには、こう書かれています。
――かつての敵は、今日、兄弟として出会い、両国の平和が尽きることのないよう、また、我々が今あたためている友情が決して再び壊れることのないよう、献身したい。――
私たちが経験している現在の平和は、自然に湧き出したものではありません。先人たちの苦労の上に成り立っているものなのです。このモニュメントの言葉を重く受け止め、決して忘れてはならないでしょう。