paletteとれたて情報 - 旭川の「壺屋総本店」が、21年連続「モンドセレクション金賞」受賞の快挙達成
旭川の菓子店「壺屋総本店」の「き花」は、今年で21年連続「モンドセレクション金賞」を受賞する快挙を達成した。
モンドセレクションとは、ベルギー政府の主導により1961年にブラッセルに設立された独立系国際機関。世界的に権威のある食品品評会で、「世界食品オリンピック」と訳されることもある。
「き花」が誕生したのは1982年。名前は、旭川の冬の風物詩「ダイヤモンドダスト」が、かつて歌人たちによって「霧華(きばな)」と表記されたことに由来している。その5年後の1987年からモンドセレクションに出品。初登場で金賞を受賞して以来、現在まで高い評価を受けている。
常務取締役の村本暁宣さんは、「外国人は、『品質を守っているか?賞に値するか?』を重視して審査している。決して1位や2位の順位だけを競うものではない。それが私たちの考え方にマッチしていた」と話す。
「き花」がモンドセレクションに出品し続けるのには、大きな理由がある。それは、「品質が落ちていないか? おいしさが継続しているか?」をチェックするためだと村本さんは強調する。そのため、21年間もの間、製品の配合を変えていない。工程の半分は、現在でも手作業で行っている。作業の効率性よりも、品質維持を追求した結果だ。
「金賞を受賞できなければ、意味がないと思っている。手抜きはしたくない。金賞を受賞するために社内を引き締め、社外やお客様には『今年も金賞なので、安心して食べてください』ということを示したい」と、モンドセレクションにこだわりながら「き花」を作っている。
品質を保ち続ける努力とともに、道民や観光客に喜ばれる商品開発にも余念がない。旭山動物園限定発売の「旭山動物園KIBANA」、北海道日本ハムファイターズのマスコット「B・B」をパッケージにデザインした「き花B・Bバージョン」が人気だ。これらのパッケージ商品は、「地元・旭川の動物園と道民球団のファイターズを応援したい」という発想から開発された。
問い合わせは、こちらへ。
http://www.tsuboya.net/
写真=道民に人気の「き花B・Bバージョン」。