農★blog - 最近の話題カテゴリのエントリ
みなさん、こんにちは。この写真が何か、分かりますか?
宇宙人来襲の痕跡? はたまた、気まぐれな芸術家の作品? いえいえ、どちらも違います。これは、“ロール”と言って、乾燥させた牧草のかたまりなのです。このロールが、牛たちの冬に向けた保存食となるのです。
北海道では、ロール作りが最盛期を迎えています。酪農関係者は、私にこう教えてくれました。「1年間、安定して牛乳を生産できるかどうかは、この時期のロール作りにかかっています。天候が関係ないと思われがちな酪農ですが、この時期は晴れてほしいですね」。
おいしい牛乳を搾るための秘けつも教わりましたよ!
「おいしい牛乳を牛に出してもらうには、おいしい牧草を育てて食べさせることです。牛に喜んでもらえない牧草では、おいしい牛乳を出してもらえないんですよ」。
なるほど、そうだったのですね!! 北海道の牛たちも「違いが分かる、グルメ嗜好」だったのですね。
全国的に品薄状態にある乳製品ですが、酪農家たちは今年も安心・安全な生乳を出荷しようと頑張っています。「あとは、晴れることを願うのみ」と、酪農関係者。牧場では、懸命な作業が続いています。
みなさん、こんにちは。
会社の近くで亜麻の花が咲いていましたので、撮ってみました!!
本当に小さい花が、街路樹の下でひっそりと咲いている姿に、「控えめで、謙虚な美しさを持った花だな」と感動してしまいました。
こんなに小さな植物なのに、昔はこの花から油や繊維を採り、日本人の生活を支えていたというのですから驚きです。
花好きな人に聞いたところ、この町内会で稼動していた繊維工場を懐かしむ人々が、街路樹の根元に亜麻を植えたのだとか…。その人は、私に言いました。「自分の友人が繊維工場にいたんだけど、その後工場が閉鎖され、あちこちを転々として苦労したようだ」。
時代の流れに翻弄されたのは、路上にたたずむ亜麻の花だけでなく、それにかかわる人々も同じだったのですね。
亜麻にかかわる人々が仕事を失ったように、今の北海道には時代の流れの中で農業をやめるもいます。亜麻の花は、「このままでは大変なことになる」と、寡黙ながら饒舌に私たちへ語りかけているのかもしれません。
みなさん、こんにちは。文学好きな本州のみなさんに、「北海道で知っている場所は?」と聞くと、必ず「塩狩峠!」という答えが返ってきます。故・三浦綾子さんの代表作「塩狩峠」を意識しての答えなのでしょう。
先日、私が北海道上川郡和寒町にある塩狩峠に行ったときは、最高の観光日よりでした!
ここは三浦綾子さんの自宅です。現在は塩狩峠記念館として、遺品とともに大事に保存されているのですよ。
小説「塩狩峠」の主人公は、長野政雄さん。長野さんは、暴走する列車を止めるために、自ら線路に身を投げたとされています。あまり知られていませんが、その路線は現在も現役路線として使われているのです。
塩狩峠には、もう廃業しましたが、塩狩温泉という温泉旅館がありました。この塩狩温泉に、三浦綾子さんは頻繁に訪れていたそうです。三浦さんが決まって利用していた部屋は、長野さんが身を投げたとされる線路をはっきりと眺めることのできる「松の間」でした。ここにも三浦さんの「塩狩峠」に対する想いが偲ばれます。
写真は、私が廃業時に記念として撮影しておいた松の間です。「松の間を初めて見た!」という人も、多いのではないでしょうか?
さて、この地区の特産品は、越冬キャベツです。峠の下では北海道グルメの期待に応えるため、順調に育っていましたよ。小説「塩狩峠」のころにはなかった景色です。塩狩峠の一帯には、過去の時間と現在の時間が共存しているようにも思えました。
みなさん、こんにちは! 今日は驚くべき発見をしました! 私の会社の庭で、北海道には生息していなかったはずのダンゴムシを発見したのです!!
さっそく社内に持ち帰り、みんなに見せました。
「初めて見た!」と大喜びする男性社員と、気持ち悪がる女性社員…。(>_<)
私がダンゴムシを見たのは、8年前に京都で見て以来、人生で2度目のことです。
普段は、はいつくばっているダンゴムシが…。
指で押されると丸くなります。
社団法人農林水産技術情報協会のHPによると、従来は北海道にいないとされていたダンゴムシが人や物に付いて運ばれ、津軽海峡を渡ったのだとか…。
http://www.afftis.or.jp/QandA/box/mon/mon402.htm
社内では大いに盛り上がっていましたが、よくよく考えると、これは大変な出来事なのかもしれません。最近では、北海道にいなかった虫や動物が持ち込まれ、生態系に影響を与えると報告されています。
実際、和寒のメロン農家からは「今までいなかったカブトムシがメロンを傷付けてしまい、出荷できなくなった」という悲鳴が聞かれます。
札幌では、今まで北海道にいなかったアライグマが、アオサギのコロニーを壊したこともあります。
江別の酪農学園大学では、水辺の生態系を守るために、今まで北海道にいなかったトノサマガエルの駆除を始めました。
人間の身勝手な都合で生態系が崩れ、そのたびに「生態系を守る」という理由で動物たちの命が奪われて行く…。「害獣駆除」などと言われますが、一番の害獣は人間なのかもしれません。
みなさん、こんにちは。もう1週間が経ちましたね。私は今週、霧立峠の大自然に触れてきました。
霧立峠がどこにあるか知っていますか?北海道北部の日本海側にある峠です。矢印の部分が、そこですね。
「霧立峠」という名前の通り、初日は濃い霧と雨などの悪天候に見舞われ、最悪のドライブ・コンディションに…。しかも、霧立峠を抜ける国道239号線は、携帯電話の圏外なのです!!
こんな悪路で事故を起こしたら、だれも助けに来てくれません…。なぜ今どき、国道が圏外なんだろう…。
しかし、2日目は絶好のドライブ日和になりました。山頂からは、こんなに素晴らしい景色を眺められるのです。
雪がまだ残っているのですよ!!残雪があるのは、隣の山の峰だけではありません。国道239号線沿いにも、残雪があるのです。
こんなに雪が残っているので、セミなどはまったく鳴いていません。やっと「遅い春の到来」といった感じです。鳥のさえずる声と風の音だけが、清らかに聞こえてきます。
都会では見られない動物たちとの出会いも、ここでは楽しむことができます。
まずは、キタキツネさんの登場!
なんだか、やせ細っているような感じがしますね。やっと遅い春が到来したので、美味しいものをたくさん食べて欲しいものです。
「春はキタキツネにとって、良い季節」とお思いの方も多いでしょう。しかし、良いことばかりではないのです。虫も活動を始める季節なので、体にまとわりつく虫を小さな体で一生懸命払いのけていました。本当に、かゆそうでした…。
そして、シカさんも登場!!
車の前に突然飛び出してきたシカには、本当に驚きました!!うっかり、崖から落ちそうになったほどです!!
まだ若いシカなのでしょうか? 驚く私をよそに、スキップでもするかのように飛び跳ねながら去っていきました…。
携帯電話の圏外エリアなのが、私をさらにハラハラさせます…。
もちろん、写真など撮っている場合ではありません。そんな訳で、シカさんにはイラストで登場してもらうことになりました。
こんな大自然をみなさんも満喫しに来てくださいね!!
みなさん、こんにちは。私のカメラに興味を示し、レンズのすぐそばまで近づいてくる体重400キロのサラブレッド!! 私の自宅から近い、北海道江別市の風景です。毛並みがとてもきれいですね。
ごく普通の牧場風景に見えるかもしれませんが、なんとこの下を掘削すると真っ黒い温泉が湧き出すのです!!
じつは、札幌市東部から江別市、北広島市の一帯にかけては、全国的にも珍しい「真っ黒い温泉が湧き出す地域」なのです。
「真っ黒い温泉」という言葉を聞くと、「泥のような温泉なのでは?」「体が汚れるんじゃないかな?」と思うことでしょう。
しかし、この地域では、「触っても肌にまったく付かない、真っ黒いお湯」が湧き出すのです。それはまるで、コーヒーが湧き出しているような感じです!!体を汚さずに入れるのだから、不思議ですよね。
どのくらい黒いかというと…。人差し指を第二関節まで入れると、指先がまったく見えなくなるほど。だから、温泉に入っている人の体は、まったく見えない状態なのです。
もっと不思議なのは、同じ場所から「真っ黒い温泉」とともに、「無色透明の普通の温泉」も湧き出すこと!!地下ではいったい、どんな構造になっているのでしょうね。
それにしても、大草原を眺めながら入る真っ黒いお湯の露天風呂は、最高の気分です!!北海道にお寄りの際は、是非ともお立ち寄りくださいね!!
みなさん、こんにちは。この写真が何か、分かりますか?
これは、北海道の日本海側に多く見られる風力発電のプロペラなのです。真っ白い風車が、北海道の雄大な景色とよくマッチしていますよね。
北海道では、この大地に吹き付ける厳しい強風を逆手に取り、風力発電が盛んに行なわれているのです。風力発電であれば、煙や排気ガスを出すこともないので、環境に優しいですよね。
強風以外にも、火山の地熱や温泉の熱、降り積もった雪の冷気、梅雨がないことを活かした太陽熱など、さまざまな自然エネルギーがあります。これら大自然のエネルギーをもっと上手に活用できれば、地球温暖化も防げるかもしれませんね。
21世紀も、この北海道、この地球の美しさを守り続けたいものです。
松浦武四郎は、まだ江戸時代だった1818年にこの地を訪れたのだそうです。
私は車で行ったのですが、この当時はひたすら歩いたのですね。5月でも寒くて風の強い海岸線を踏破するなんて、まったく想像がつきませんよね。しかも、松浦武四郎はこの海岸だけでなく、広大な北海道中を歩いたのだからスゴイ!!!
北海道も、ついに桜の開花宣言が出ました!例年なら、5月の連休中か、それ以降の開花なのに、不思議ですね〜。こんなに早い開花は、私の人生のなかでは初めてです。
会社の近くの高校には、桜が植えられてあります。その桜は、もう満開!
この高校に通う生徒さんも、桜のように美しい心のまま大人になって欲しいものです。そして、このポータルサイトは“散ることなく、年中満開”と言える情報発信にしていきますね。お楽しみに!!
皆さん初めまして。「食のパレット北海道」の新人スタッフです。これから皆さんに、北海道の食の素晴らしさを提供して行ければと思います。よろしくお願いいたします。
「食のパレット北海道」の取材をしていくなかで、ある職員様から私は興味深い話しを聞きました。
それは、「本来、5月中旬に始まるはずのアスパラ出荷は、今年の春の訪れが早かったために、1ヵ月ほど早くなった」というものです。例年よりも早い春の訪れの影響は、こんなところにも出ているのですね。
私が所属する会社のお向かいさんは、サクランボを植えています。そのサクランボの木もきれいな白い花をつけ始めました。
このまま良い天候が続き、「秋には豊作の1年だった」と、笑顔で言えるようになって欲しいものです。