農★blog - 32年ぶり、だそうです
GWを前に、北海道でも桜の開花が例年以上に早まりそう…という話題があちこちで取り上げられていました。と思ったらこの週末、全道的に突然の積雪です。自宅付近から遠くを眺めると、ちょっと見ただけでは真冬と変わらないような景色が広がっていました。4月下旬に、札幌でこれぐらいのまとまった積雪が観測されたのは32年ぶり、とのこと。前回のブログで「北海道はもうすっかり春」なんて書いてしまったのに…。
暖冬で雪も少なく、3月からの融雪も駆け足で進み、いつになく「暖かな春」という気分が醸し出されていたところへの大雪。そのため、やや驚きを伴った報道も目立ったのですが、冷静に考えてみれば、北海道や札幌で4月に雪が降ること自体はそんなに珍しいことではないんですね。
お天気の世界では、春になってから最後に降る雪のことを「終雪(しゅうせつ)」と呼んでいるそうです。「平年」のデータによると、北海道の終雪は4月なってからで、札幌は4月19日。さらに、北海道の内陸部やオホーツク海沿岸では5月上旬となっていますから、今回のように積もるほどではなければ、5月に入ってから雪が降ることもあるわけです。それどころか記録の上では、網走や根室では1941年6月8日に雪があり、これは観測史上最も遅い平地での終雪とのこと。札幌でも、その年の5月25日に雪が観測されているそうです。
いくら暖かだと思っても、突然雪が降ったり、季節外れの寒さになったりする…、それぐらい北海道の気候は変動が大きいことを今更ながらに実感しました。また、そうした中で、少しでもおいしい農作物を安定して生産しようと打ち込んでおられる農家の方々のご奮闘を、改めて考えさせられた「雪」でした。