農★blog - 線路と駅が作った中頓別町の歴史
みなさん、こんにちは。きれいな花に彩られた三角屋根の建物。宗谷岬に近い中頓別町の中心街にあるバスターミナルなのですよ。
実はこの建物、19年前に廃線となった鉄道「天北線」の中頓別駅を再利用したものなのです。地域住民が大事に使っているので、今でも美しいままですね。
この中頓別町の隣には、浜頓別町という、とても似た名前で、まったく別の自治体があります。
地図は、浜頓別町役場HPより引用
http://www.town.hamatonbetsu.hokkaido.jp/tenpokusen/
さらに、この地図を詳しく見てみると、「下頓別」「上頓別」「小頓別」という、中頓別町や浜頓別町にそっくりな名前が続きますね。
私もドライブ中、「ここは、ナニ頓別だったっけ?」と、迷ってしまうこともしばしばです。
浜頓別町や中頓別町に広がる頓別原野に駅を作った開拓当時は、「頓別」以外の地名が少なく、駅名のもとになるような物もなかったので、便宜的につけたと言われています。浜頓別町や中頓別町の名前も、そこから生まれたそうですよ。
だから、こんなややこしい名前になってしまったのだとか…。1文字違いだけなので、覚えるのが大変ですよね〜。
天北線がなくなっても、天北線が作った地名は残り、地域住民の心に生き続けています。いつの日か、この地域の歴史の礎を作った列車の汽笛が再び街中に鳴り響くと、どんなにか素敵なことでしょうね。