松前町は気候が温暖で、孟宗竹林や椿の北限としても知られています。また、桜の景勝地としても有名です。主な農業は、畜産です。発電用の白い風車の近くで牛が寝そべるという、おおらかな牛の飼育を行っているのが特徴です。この街は、北海道唯一の城下町です。江戸時代は京都や大坂（当時）との交易を行う北前船が行き来し、栄華をきわめました。高田屋嘉兵衛ら関西から移り住んだ商人たちが作った美しい街並みは、「北の小京都」と呼ばれたほどだったのです。幕末には、戊辰戦争など歴史の荒波にさらされた街として、日本史を語る上では欠かせない街となっています。