食のパレット北海道 - インカのめざめ

インカのめざめ

北海道農業試験場で１９８８年交配し２００２年に種苗登録申請された。原産地アンデスの栽培種で高価な小粒の馬鈴薯を日本の環境条件でも栽培できるように改良したもので「アンデスの栗じゃが」と呼ばれている。

疫病には、「男爵薯」なみに弱くジャガイモシストセンチュウ抵抗性もないが粉状そうか病や温暖でみられる青枯病には抵抗性がある。塊茎は、形は卵形で目は浅く、皮色は黄褐色。一個重が平均５０～７０ｇと小さい。澱粉価は「男爵薯」程度です。収量は「男爵薯」に劣り、低い。

肉質は粘質で、舌ざわりが滑らか。ポテトチップスや煮物の他、ナッツや栗に似た風味があるので、この特性を生かしたアイスクリームやケーキなどに適している。