食のパレット北海道

トヨシロ

昭和３５年に北海道農試で「北海１９号」に「エニワ」を交配し、昭和５１年奨励品種に決まった。北海道外でもポテトチップス用として栽培される。品種名は、豊産で油加工製品の色のよいことを示している。十勝、上川、網走地方などで栽培。加工用品種・チップ用品種の主力品種。｢ホッカイコガネ｣｢コナフブキ｣の元になった品種。

地上部特性は小葉の大きさは中で葉幅はやや狭く、淡緑色で小葉は疎に着いていて、茎は緑色でやや細く、花は白色。塊茎は偏卵ないし偏球で、目は浅く、歩留まりも良い。表皮の色は黄褐色で、中の色は白黄色で、デンプン含量は男爵薯と農林１号の中間ぐらい。Ｙウイルス病に弱く、Ｓウイルス病もみられ、Ｘウイルスの発生はほとんど見られない。粉状そうか病、ジャガイモシストセンチュウには「ホッカイコガネ」同様に弱い。

ポテトチップス、フレンチフライ、スライスサラダなどの加工用のほか各種の用途に使うことができる。

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