食のパレット北海道

デジマ

「北海31号」を母、暖地で春秋とも多収の「ウンゼン」を父として交配・育成し、昭和46年に農林登録（ばれいしょ農林19号）された暖地二期作用品種。品種名は江戸時代に外国への窓口であった育成地近くの長崎デジマにちなんでつけられた。

暖地で多肥にしすぎると過繁茂になりやすい。小葉は中程度の大きさで淡緑色。花色は白で開花数は中程度で「ニシユタカ」より多い。自然結果は塊茎の形は扁球で、暖地の秋作では球に近く、春作ではやや長い。外観はきわめてよい。いも数も多く、粒大で優れ、澱粉価は北海道では15～16％で、目は浅く、皮色、肉色とも淡黄～黄白で、肉色は「ニシユタカ」より濃い。

食味は「タチバナ」、「ニシユタカ」より良いとされ、味噌汁の実や長崎の伝統料理『鯨じゃが』のような煮物に適する。

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